ドール職人のドールライフと日常を綴る日々。

その時恐らく
もう目的地は決まっていたのだろう。

「久々に外でステーキが食べたいなぁ。」

「いいね。」

次の休みまでに探しておくとはいったものの
これといった決め手に欠けていた頃

夫が前日に

「ちょっと歩くけど堂島の『仔牛』に行く」

と 言い出した。

当日
梅田から歩いて20分かけて暑い中目当ての店へ。

ビジネス街近くの繁華街の中に立地しているが
すでに小さな店は近隣に働きに来ているおっさんで
一杯である。

店の人に誘導されてテーブルに2人で並んで座るように
言われる。

「テーブルの向かいには他の人が
座る。」

「えっ?今時相席なん?」

「そうや。」

うわ、
食べにくい…ν
元々人と食事をするのは苦手なので
緊張する。

驚いたのはそれだけではない。

ここはステーキを出す居酒屋さんなのだが、
各テーブルには大きな籠に地鶏玉子が山積みにおいてあるのだ。
玉子、ごはん、キムチ、味噌汁お代わり自由。

向かいのでっかい柄のおっさんは
玉子を2つ3つと割りもって玉子かけごはんで
わさわさ肉を食べている。

注文してわずかな時間で皿が来た。
肉も柔らかくて食べごたえ十分である。

ただ…

「次は仕事終わってからこようかな。」

「なんで?」

「や、だってさ
店の雰囲気見たら戦場の食堂みたいやん。
なんか 今日は働いてないのに食べに来て
気まずかったっていうか…
サラリーマンしかいなかったし。」

夫には笑われたが
あの店は
会社で各々奮闘している人のための憩いの場では
なかろうか。

だって食べた翌日の今日、
足の疲れは少し残っているものの
身体がスッキリしている。
肉と卵の恩恵である。

仕事でもうひと踏ん張りしたいとき
エナジーチャージしたいとき
旨い肉をリーズナブルなお値段で喰らいまくりたい人には
お勧めの店である。
玉子かけごはんが異様に美味しかったなぁ…



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[2017/06/21 19:40] | レビュー
|

私は今から17年前
まだ目が開かない生まれたての頃
同じく小さな妹と一緒になにやらの箱に入れられて
雨に打たれていた所を
その箱の前の住人に拾われた。

その住人は私たち兄妹にミルクを与え、
その家族と一緒に温めてくれたおかげで
助かった。

私と妹は昼はその女主人の職場で
夜は家の子供たちと一緒に眠った。

しかしながら
その生活は長くはなかった。

何故ならその家には先輩猫がすでに8匹もいたため
女主人は自分の職場の近くのペット屋で
新しい私たちの親を探し始めたのである。

その頃 
飼ってた子猫を白血病で亡くし、
ボロボロになっていた女が一人
私の写真を見つけた。

もはや用もない犬猫の店に入って、
何を求めていたのかは私にはわからないが
女はすぐに女主人と連絡を取った。

「予防接種はあと1回分必要ですね。
ええ、エイズも猫白血病も検査してこの子は陰性でした。
では もう少し大きくなったらお渡しできるかと思いますので
改めてうちの会社の近くで待ち合わせしましょうか。

ええ、もう、
この子はうちの子供とも一緒に寝てたので人懐こいですよ。」


しばらくして私は沢山のご飯と予防接種の証明書と一緒に
自転車で迎えに来たその女の下へ引き取られた。

女は小さな赤ん坊を自転車の前かごに乗せていた。
自分に子供がいるのにまだ子供が欲しいとは
人間とは欲深い。

後に女は いや 新しい母は私に

「写真がね、
あの子とそっくりだったの。
私は寂しくてたまらなかったから、気が付いたら
電話かけてお願いしてたの。

あなたは長生きしてずっと一緒にいてね。」

ずっと一緒にいることなど
母猫や妹でさえもできなかったことなのに
これは無理難題を突き付けられたものだ。

しかもこの女は勘違いをしている。
私は選ばれてきたのだからかしづかれても
当たり前なのだ。
そして私は猫なのだから。

それでも女の赤ん坊は乳臭く柔らかい体で
横ばいになってすり寄って抱きついてくるし
ご飯だトイレだとすでに私のために
様々丁度用意されている。

そんなわけで私はこの女の家族と暮らすことになった。


私は自分で用を足せず
あの好き勝手に体を臭いにおいをさせて
いじくり倒す「獣医」というやつに
2度ほど連れていかれたが、
それ以外は至って健康で過ごしている。

最近は新しく戻ってきた女の生まれた土地で
一緒に暮らすボス猫のようにふるまっている男から
たまには「おやつ」というものを貰い、
旨いものを食えて悪くないと思う。

だがもともとライザップじゃあるまいし
(猫様よ、なぜ知っている…ν)
同じご飯ばっかりでこの私が
毎日毎日
夜は子供や女の寝かしつけに添い寝、
朝は起こしてやり、帰ってきては玄関に出迎えに行ってやり
増えた子供のふざけが過ぎると教育的指導の
我が肉球や甘噛みをお見舞いするという
八面六腑の活躍していることの
割りが合わない。

昨日は女が風呂場に私を連れてゆき
やっとこさ風呂で体を洗ってくれた。

「いい子だねぇ。」

顎に当たる水しぶきが、何とも言えず心地よく
もっと当てろと顎をあげてやる。

「最近は胸元の毛の色が薄くなってきたけど
それでも綺麗な縞模様やねぇ。」

風呂上がりにさんざん体をでかい布で拭きまくられ
風呂場を後にした。

母親が風呂に入ろうとするときを見計らって
風呂場に入り、
真ん中で背中を向けて催促したのが聞いたのであろう。

家に来てくれて本当に良かった、
大好きだと女は毎日繰り返す。

そう言われて共に暮らして早くも17回目の夏が来た。
存外に思いもよらず長い付き合いになったものだ。

自分にも子供がいるのに不思議でならないが、
それでも夜
母猫のそれのように私を同じ寝床で撫でながら
眠りにつく様はまんざらではないのだ。



「…ちょっと、
いびき大きすぎ。」

笑うな。








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[2017/06/20 18:37] | 日々雑感
|

今住んでいる所は
7年間暮らした兵庫の山間部と比べて
宵っ張りで 夜も人もにぎやかな街である。
だから
星も格段に見ることができない。

昔、私が子供の頃は小さな星が寄り添いあっている
おうし座プレアデス星団が当たり前に見えたんだよ。

大阪市街になると実質的には3等星くらいの明るさを持つ
星しか観測が不能らしい。
ギリギリオリオン座が全部見える位である。

「チカチカ光るのが遠くの恒星で
瞬かないのが惑星なんだよ。」

「惑星は、自分で光ってないからでしょ?」

「そう。
あの赤いのが火星、あっちのちょっと大きいのが木星。
火星とおとめ座のスピカは苗植えの季節を知らせる星なんですって。」

ISSが上空を通る時、
たまにぽぇと外に出て一緒に空を見上げて
そんな風に星を見る。

「おお、意外と早く飛んで行ってしまうんやなぁ。」

後ろから来た夫が綺麗に光るISSを指さして
つぶやく。

わずかな時間
明るく光るほくろのように数えられるくらい少ない星と
光りながら足早に去っていくきぼうモジュールをひとしきり見て
私たちは家に戻る。

近未来物漫画の宇宙兄弟でも問題にされていたが
ISSは老朽化と最先端の宇宙開発優先によって
存続の危機にある。
でも、できれば何とか実験棟存続のためにも残ってほしい。


ISSから見たアジアの地の写真を
かの北の国の独裁者は強く否定し、怒りもするのだが、
栄えているという首都も含めてその国の土地の姿は
その部分だけに墨汁を垂らしたかのように真っ暗だった。

昔聖書の神様は敬虔な人アブラハムに
あなたの子孫を全地に星のように増やそうとおっしゃったが

今は昔に比べてさぞかし星はぎっしりで美しく見えているだろうに。






[2017/06/06 17:31] | 日々雑感
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6月に入ったというのに
この寒暖差はなんなんだろうなぁν

朝仕事へ行くときは寒くて
帰りの頃には暑くなって上着を脱ぐのと
ものすごい日焼けする感じの紫外線の多い日差し。
農作物が冷害に見舞われないことを祈るばかりである。


で 今日は休み。
今の会社は年中無休なので土日に仕事へ
行くことが多いので平日に休みが増える。

この寒暖差のせいか

今こんな時期になっても
わずか400文字の進路のエントリーシートごときに未だ頓着している
息子の進路関係のことで色々動いたせいか
気疲れもどっと出て
夫や子供をお弁当を持たせて送り出した後は
ほとんどコテンと眠っている。

うちの猫様は17歳とは思えない艶と丸さで
頭を私の枕にちゃんとおいて一緒に寝ているのだが、
今日はあまりに定時を過ぎても
なかなか私が目を覚まさないというか、
意識はあっても身体が起きなかったので
何度も何度も体を顔にスリスリ、
おわーおわーーん と 吠え(?)まくり
私を夢から連れ戻した。

「心配かけてごめんね」

と 声をかけて大きな丸い顔を撫でると
キュッと目を細めてまた私の隣に丸まって
ゴロゴロ喉を鳴らした。
どっちが主人なんだかわからないなν

掃除と洗濯とご飯を作って
後はドール服を作ったりもするが
基本的には愛猫と寝るのが中心の休みを過ごしている。

起動して仕事に集中できる時間が短いのが難点だけど
今よくケーブルで流れているスッポンのサプリメントって、
本当に効くんだろうか…。


[2017/06/06 16:36] | 日々雑感
|

久しぶりに勤務に出て残業帰りの午後。

なんかおなかすいたなぁ。
ちょっとスーパーで買い物してから帰ろうかなと
思いつつも

今帰らないと雨にうたれるなと思って

「ただいま~」

と 我が家に帰宅したら、

「おかえり~」

と 試験期間中のぼーずと塾の課題をこなしているぽぇの声と

トコトコトコトコとうちの猫様の足音が聞こえてくる。
玄関先までお出迎えに来てくれるのだが
彼はその体の大きさゆえにかわいい足音が聞こえてしまうのである。

そして

「お母さん、おなかすいてる?」

と ぼーずが冷蔵庫からスッと出してきたものは
カツオのたたきであった。

「え?備蓄してた
レトルトのカレー食べなかったの?」

「うん。
スーパーでカツオが安かったからこれは二人分
お昼ごはんが作れるなと思って。」

きょうの遅めのお昼ごはんは
そういうわけで
カツオのたたきガーリック焼き風カルパッチョという、
ハハの予想の右斜め上のものを作ってもらって
無言で間食した。
ドコサヘキサエン酸の幸せ~~~↑

さすがに美味しいまかない飯を食べさせてもらいながら
バイトしてると違うなぁ。

昼までに帰れない時にはいくらか渡してカプ麺でも食べてね
みたいな感じで仕事へ行くのだが

「300円あったら ごはんも炊いてあるし
家の食材を足して特売の食材でなんか作れるじゃん!」

と 鮮魚や肉コーナーで食材を選んで 最近では
私の分までご飯を作って待っててくれるようになったのである。

「もう あたしが教える事はなんもないね。」

「いやいやいや。
今度スイーツの作り方教えてよ。
ババロアとかカスタードとか」

そっちかい笑。

最近の食べ盛りのぼーずのキラーワードは

「冷蔵庫カラにすんよ?」

である。

食べ盛りは本気でやりそうだからコワい。

ああ、今頃になっておなかが減ってきた…


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[2017/05/24 23:55] | 育児
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