ドール職人のドールライフと日常を綴る日々。

なんか私がパソコンをさわっていると子供達が

「キーボードクラッシャーみたい」

とかぬかしますν
会社のデスクトップで馴れちゃったら
こういうせかせかした打ち方になるんだよ。


さて後編。

いよいよ櫻本坊に到着。

奈良時代に建立されたこの寺院は
大峰山に登山する修験者の宿坊のひとつ。
まだごく幼かった頃子供の頃は、この寺を
慣れない着物で駆け回ったものだった。
一体何年ぶりだろうか。

こんなに小さく見えるのは
私が大きくなったからなんだろうな。
本堂の木造りの温かみはあの頃のままだ。

小雨の中、
はらはらと美しい八重の桜の花びらが
儚く舞う。

隣でにのしゃんが花弁を一つまみし、
ぱくっと食べる。


父の訃報を伝えてくれたのは
今の住職さまだった。
お父様の前住職さまに良く似ていらっしゃる。

「生前は大変お力添えいただきましたのに
本当はこちらで是非お葬式を執り行いたかったのですが、
お力になれず申し訳ありませんでした。」

いいえ、とんでもございません。
こちらこそ後先が逆になってしまい
お恥ずかしい限りでございます。
生前は大変お世話になりました。
目頭が熱い。

一通りご挨拶をさせていただいた後、
寺の中を廻る。





ここの宿坊のお布団はのりがパリッときいていて
寝心地がとっても良かったことや
障子に指で穴を空けたいたずらなんかの話をしながら
役行者さまの像の前に神妙に座って
手を合わせた。

そうだ、この隣にある護摩壇の傍に座らされて

「家の中でこんなに大きな火を焚いたら
絶対火事になって焼け死んでしまう」

と恐ろしくて毎年泣き伏していたのだった。

秋葉天狗像にお参りしていた
にのしゃんは

「うん、そらぁ子供は怖いわν」

と言ってくれたので
そうでしょそうでしょ?と、
思わずどんだけ怖かったかを語りながら
両親の供養を書いた護摩木をそっと、
夕方のおつとめには焚いてもらえるであろう
護摩壇に置いてきた。

寺院を去り際住職さまが

「『お山の近くに』と仰ってたんやったら
恐らく龍泉寺やと思いますよ。
お父さまは本当にお山が好きな方やったからね。
あそこなら大峰山がまん前ですから。」

と、父の菩提寺の心当たりをお教え下さった。
ああここへ来て本当に良かった。

又秋になったら紅葉が見事ですから
ぜひお越しくださいと仰ってくださった
住職さまとお母様のご厚情に頭を下げて
寺を後にした。


私が子供の頃に比べ変わった店、
そっくりそのままな店があり、
そのうち奇麗な染色も取り扱っている
若いお兄ちゃんの手打ち蕎麦の店に入る。
やっと昼ごはんである。午後4時前。

しかしなんで昔ながらの日本家屋って
こんなに心地良いんだろうな。
つい長居してしまう。
揚げた餅の入ったお蕎麦も
蕎麦団子も美味しく頂いた。

にのしゃんが一息ついて煙草休憩してたのに
なんだゴラなスズメバチがこなけりゃ・・・。

「陀羅尼助さん(吉野名物のひとつ。センブリが主成分で
胃腸病や二日酔いの常備薬として我が家に君臨していた)
は歳の数だけ飲めって言われてたよ。」

「どんだけアバウトなの!?」

なんて言いつつ
お土産をちょろちょろ買いながら
今日の最終目的地
金峯山寺に到着。

残念ながら
ごっつい顔で怒られてるような気になってしまう
ご本尊の御開帳時間には間に合わなかったが
ご朱印と後醍醐天皇が都を置いた跡だという
場所と、見事な五重塔も見れたので目的は
達成できたと思う。

夕方のおつとめにお誘い頂くも、
体調やスケジュールを考えて今回は見送った。
明日仕事だもんね。

子供の頃寺務所裏で大きな白い犬を
飼っていたのはこのお寺ではなかったか。
大人たちが修行に行ってる間ずっと遊び相手に
なってくれていたしろさん。

夕方5時になると「さくらさくら」
の琴の音の放送が流れる。
ぱたぱたと店じまいしていくお店屋さん。
その代わり朝が早いからね。

とある御土産屋さんで一服するついでに
葛きりや桜アイスを堪能しながら
お店のおかみさんと少し話し込む。

観光地だと言うことも勿論あるのだろうけど
親切で屈託がないおかみさんに
お茶と落雁を勧めてもらいながら
吉野葛の原材料や落雁の製法や、
昨今の修験者の減少にまで話が及ぶ。

山を降りて帰ってくる父は
陀羅尼助と口溶けのよい落雁と
毛皮をどっさりお土産に持ち帰っては
ご近所さんに配っていたなぁ。
もしかしたらこの同じ場所で
父も何時の時かにはこうしていたのかもしれない。


吉野山駅まで又もやアトラクション並みの
ドライビングテクニックですいすいと走るベテランの
運ちゃんに送ってもらい、
駅の売店でお寺で借りた傘を返し
貸切同然の電車に乗り込んだ。


で。
西大寺でグルメ情報を携帯で調べて
駅前のビルに行く。

居酒屋でどっから湧いてくんねんと言う位
2人で話が弾む。
んもう生臭の限りを尽くして串カツに
ソースをタプタプに付けてむさぼりながら
スパム丼サイコーとかいいながら・・・って、
私のしょっぱいもの好きっぷり120%発揮。
外で酒飲むのは久しぶりだったなあ。

スパム丼は後日家で披露したら
大好評でしたわ。ふふふ。


そして駅で恒例の

「アタシ、今夜は帰りたくなーい!」

とだだをこね、
名残惜しんでにのしゃんと別れて
奈良を後にした。

なんだか難波に到着したら
浦島太郎になった気分でしたよ。
ここに泊まった方が明日の出勤楽なんじゃないか?
なんて思ってみたりして。


自宅に帰ったら風呂上りの夫に
延々とデジカメの写真を見せながら
楽しかった旅の話をし、
件のタイヤキにかぶりついた。

今度はみんなで一緒に行けたらいいね。

近畿に来たら充実神社仏閣参りに
誘ってくれるにのしゃんに多謝↑

私信:例のサトウキビの忘れ物の主は
台湾で食い倒れて沖縄びーちを満喫した
私の同期の女の子でしたわ。
あやうく山分けされるとこだったんだぞー笑。



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[2012/05/29 19:00] | レビュー
|

吃驚
にのめぇ
その陀羅尼助さんなんだが…うちの職場に常備してる人がいたよ!

関東で陀羅尼助さんを知ってる人がいるってだけで吃驚なのに、常備してるって何事?

神奈川生まれの神奈川育ちの人なのに(((;°Д°)))

…はさておき、吉野巡り楽しかったね-。

お蕎麦美味しかったし、景色も堪能出来たし…数々の仏像群にもくらくらじゃ(悦)

次は何処に行こう?

やっぱり紅葉見に清水寺?

お泊まりが解禁になったら、神無月に全員集合した神様にお逢いしに出雲襲撃も魅力的。

お父様縁のお寺とか、行きたいとこがあったら教えてね。

おぉ。
管理人
関東進出してたんだ陀羅尼助さん。
やっぱり年の数だけ飲むんだろうか…?
新緑と桜満開の奈良はすがすがしくて最高やったね。
なんていうか
伏見の時といい奈良といい、木造りの家って自然の色と一体化しててすごく落ち着くわ。

はっ、
葛餅作ったのに美味い美味いで写真撮るのをすっかり忘れてた…ν
病気用に桜の落雁買っておけば良かった。

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ぼーずの初めての中間考査の結果が帰ってきた。 まあ回答形式に慣れたらまだまだ伸びしろがあるのではないのかなと言うところで復習。

国語の試験で
普段何気なく使用している比喩表現だが、試験にいざ出されると戸惑ったらしい。
これは文章を書いて慣れるのと、比喩表現が巧みな作家の本を沢山読むのが早いと思うので、 原稿用紙一枚程度の作文をやってもらうことにした。 ちょうど大学時代のが出てきたからね。
今会社でも日本語の主に話し方の用法についての勉強会に参加しているので、私にもちょうどいい機会。


さて、
帰り道中学校へ立ち寄ってぼーずの夏の制服を購入してから帰宅したのだが

夏服に早速手を通して喜んでる時に

「おかーさんありがとう!



僕うれしくって
吐血しちゃいそうです!」

…なんかこの子、
語彙の勉強からやり直した方がいいんじゃないか?

「ばかやろー
そんなん言われたら



おかーさん思わず鼻血出るわー!」


「おかーさん、
それは比喩表現が間違っています。」

「わーいはなぢぶー!」
はしゃぐ下の小学生。
喜んじゃいけませんてば。

…いや、もう親子ともどもダメだろう…
ていうかお前が言うかν
次の期末試験までみっちり鍛え直しますですハイ。



[2012/05/25 22:02] | お笑いの日々
|

友達がGWは奈良を回ると言うので、
吉野を提案したところ賛成してくれたので
一緒に行くことにした。

本当は吉野にはうちの親族が昔から
お世話になっていたので1人でいつか行こうと
思っていたところだったんだが、
有難い事に連れ合いが出来た。


2日前から精進潔斎に入る。
大事に備えて身を清めるため
四足ものを食べない、とかの決まりごとですね。
父が山に登っている間の我が家では普通に行われていたので
それに従う。

そして朝、
乗り換えがわからなくなったら電話するからね~と、
家を出て待ち合わせ場所へ。


子供のとき吉野参拝時は
殆ど自動車だったので、電車の乗り換えが
こんなに大変だったとは思っていなかった。
ちょくちょく平気な顔で修行に行っていた
ことに改めてすんごいバイタリティやなぁと
実感する。

待ち合わせの場所でぷらぷらしていたのだが
すでにそこは緑が深い。
なんか自分の地元駅に帰って来たような感じがしていた頃
にのしゃんと合流。

「おおっ、
すっかり山ガールになっちゃって!」

相変わらず血行がいい顔でニコニコしながら

「はい、オミヤゲ」

と、手渡されたのが

く、くまモン!!

120430_1030~01

いや、ここは奈良県なんだがくまモン萌えの私は
もう大喜び。
背中のファスナー開けたらせんとくんが…という
オチじゃありません笑。
いっそのことチョッパーとコラボしたら
よかったのになぁ。

電車はハイキングっぽい服装の家族が沢山いたが
私らが下車した吉野神宮に到着する頃には
乗客もまばらだった。








これから行くのは
櫻本坊、金峯山寺という、
大峰山に登る修験者の総本山にあたる
寺院と宿坊である。

生前父はこの吉野の山の一帯が
世界遺産になることを大層嬉しそうに話していた。

「世界遺産いうても金を払って登録したらいいねん。
あとはちゃんと条件どおり維持していければ・・・。
ただ女人禁制をとけ言う団体が頭いとうてなぁ。」

吉野の山に関わっている人達は
男女を問わずお山の美しさを畏敬の念をもって
大切にし、つつましやかに暮らしている人ばかりである。
これもひっくるめて、大切な引き継ぐべきものだと思う。
西の覗きの修行とか、まじでやばいんやで?
アトラクション感覚で登る山やないのよ。


吉野神宮駅改札で

「どこ行くのー?」

タクシーのおっちゃんが客引きをしていた。
お山の開門が近いから
天川村行きのお客が目的なんだろうなぁ。

櫻本坊に行くのなら、吉野神宮からタクシーで
とHPに書いてあったので下車した次第だが、
折角だから・・・と、
歩いて吉野神宮に向った。

子供の頃の記憶のまんまだったら
なんも無かったよーと、言ってたのだが
ホントにどこもかしこも休業。

「お山開き前だからって、商売っ気なさすぎ!!」

「もうここら辺で看板無かったら
マッケンローみたいに寝転んでじたばた
してやるー!」

とか、
歩きながら悪態つきまくっていた私。
精進潔斎はどうしたν

しかしここの光景は変わらないなー
一斉に咲き誇る鷺草、懐かしいな。

120430_1239~01

吉野神宮は、道路整備のため、その一部を
移動させました旨の石碑を発見。

岩組の皆さんがどうやらそれに携わった様子。

吉野のお山と神社仏閣は吉野の人たちだけではなく
阪堺役講と言って、
主に奈良と大阪の修験者達で
組織された地域の先達の山伏を中心に神社仏閣の
保護・維持と地域の神事の貢献に努める人たちの集まりに
よって守られている。
そして組別にお山の門を守る役目も果たしている。
うちの生家もしかり。
しかし、年々修験者のなり手の数が減少している為
消失した組もあるらしい。

曇り空で涼しいなか、新緑が殊更に美しい。
楓の大木に遅咲きの桜に石楠花3姉妹。
古式ゆかしい静かなたたずまいの美しい神社。
そしてご朱印を下さった宮司さまは恐ろしく
達筆だ。
ここで吉野名物吉野葛と子供達の交通安全の
御守りを購入。


にのしゃんが見つけた近道から降りて、
うちの会社で何故かサトウキビの忘れ物があった話を道中にして
連れ合いの脚と腹筋に笑いのボディブローを
かましつつ駅まで再び戻り、タクシーに乗る。
お食事どころを聞くのはタクシーの運ちゃんのほうが
詳しかろうと思ったし。

金峯山寺の近くに行けば食事どころはあるけれど、
その先の櫻本坊へ行くのには急な坂があるから
先に櫻本へ参るのが楽だと運ちゃん。

アドバイスにしたがって食事は後に回して
先に櫻本坊へ向ってもらった。

ううう、待ち合わせたときに駅中でなんか食べとけば・・・
店が少ないのを知ってた私が手弁を持参していれば。
ごめんよにのしゃん。
家に電話したら夫とぽぇは抹茶味のカスタードタイヤキを
出先で堪能中だった。
もちろんだだこねて私の分もおねだりしといたけど。

めっちゃ狭い山道をすんごいスピードで
すいすい走る運ちゃん。
にのしゃんのおとないさんがびびってるのが
すんごい伝わってきて手に汗握りましたとも。

おおお、
思いのほか長くなってしまったので
続きはまた後で。



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[2012/05/23 17:46] | 日々雑感
|


にのめぇ
いやホントあのタクシーの運ちゃんのドライブテクは凄かったよね。

あんな狭い道、観光客避けながらすいすい登っちゃうんだもん。

車慣れしてないおとないさんはどっきどきだったみたいだけど(笑)

吉野はいずれ行きたいと思ってたお山だから、こんなに早く実現出来て嬉しい。

しかも美人ガイドつきでっせ。

金峯山寺のご開帳時間に間に合わなかったのは残念だけど、じっくり堪能出来ました。

また行きたいね。


管理人
>にのしゃん
あの近辺で仕事してたら自然ドライビングも巧くなるわよね。道が落石注意の場所もあるしとても険しい。
でも本当に子供の頃から変わらない所は嬉しかったな。
天川村、行ってみたいなぁ。山の中のささやかな町並みがミヘンみたいなとこ。
これこれ、オバチャンつかまえて美人はあらへん笑。

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気がついたら昼ご飯押しで昨日のアウトフィット製作に夢中になってた。 姫袖作りと袖付け、襟付けをしたらあとに残るは大好きなレース付け。
およそ2日で完成。
まあ素人縫製だから外に出してもオマケ程度の作品だけど。
本格的なのは今回初めて引き受けてくれたお針子さんが3種類の素敵な布のサンプルを送ってくれたので依頼中。

仕事でもドールでも、

「これをやったら完全制覇!」

みたいなものがある方が好き。
やったーっていう達成感って、気持ちいいでしょ?

何年か振りに槇原敬之の ファーマシーを聞きながら作業したんだけど、

彼の歌を初めて聞いた頃ああ、男も恋に泣いたり喜びを表してもいいんだなと感じたおぼえがある。

前にもユーミンの曲の話の時に書いたけど

自分が拙い年頃に聴いていた曲ほど、
今になって自分なりに感じ入るリアルの心が実際に動いてしみじみする。
あー、こんな気持ちあるよなぁって。

当時には苦渋し涙していた事が、
はからずも幼かった情緒を掘り起こしたんだろう。

半分過去の焦燥感やどうしたらいいか解らなかった稚拙な子供に過ぎなかった若い頃の自分に

だいじょうぶだよ
苦味を味わった分だけ、それまで見えなかったものも沢山見つけられたからと言い聞かせながら、チクチクと袖を付ける。
生きている限り、こうしてごくたまに少し振り返っては感情を昇華させてゆく事を多分繰り返していくんだろうと思う。

「2つの願い」と
「Two Moon」は沁みるわー…


だけどレースはともかく生地は100均でも作れなくはないけど、
布目が粗いから糸の始末が大変。

またユザワヤでワゴンを覗かなければ。

[2012/05/23 13:52] | 日々雑感
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そりゃ春前から日食レンズ人数分買い込んでたからそうなんでしょうけど
今日は朝からみんな5時起きって、
テンション高すぎない…?

金環日食なんてめったにお目にかかれないもんだから
夫は大阪の会社で見ると一時間早めに出たけど、地元駅は人でいっぱいだったらしい。
考えることはみんな一緒なんだなぁ。

私はシフト休を振り替えて登校前の子供らと食の始まりからベランダで天体観測。

「なんかだんだん暗くなってきたよー」

「わーすごーい
お月さまがかけてる!」
「ぽぇちゃん、あれは太陽だってν」

ふと足下の木陰を見ると あら不思議。
木漏れ日のお日様がまるでネコの爪のような形に映ってる。
デジカメでも撮っておけば良かった。

しかし
でっかいほのおの指輪だなぁ…。
今度は金星食が6月にあるけど
いっぺん皆既日食見てみたいなぁ。



[2012/05/21 16:06] | レビュー
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