ドール職人のドールライフと日常を綴る日々。

毎年恒例
元旦は夫の実家へ新年のご挨拶にお呼ばれしているのだが


美味しい料理と日本酒に足が千鳥の頃に
私は母に呼ばれて2階の書斎へ上がった。


今まで母が足を運んだ美術館や博物館の平綴のごっつい写真集を山積みに広げてくれていたのだ。

日がとっぷり暮れて夫がそろそろ帰り支度をしようと声を掛けるまで、
ずっと母と一緒に本を見ながら色々な芸術の話をしていた。

ルーブル、オルセー、人間国宝の人形作家の美しさ。
どれだけ楽しく実りある時間を過ごせた事か。


昨年弁財天がモデルの子の和紋様をどれだけ探してもなくて、
途方に暮れて黙々と我流でずっと納得がいかない刺繍パターンを作っていたのに

その時目の前に広がっていた世界は
大らかで豊かで、
時の流れが自然と共にあった女性の美しい天平の衣装の紋様を身にまとった人形達の姿だった。

もう、本当にすごい。
初めて見た女性美と躍動感に溢れる時代の素晴らしさ。

ここから先はあなたのアイデア次第だけど、
この全部を私は実物を見てきたからどれでも好きなだけ持って帰って勉強しなさい
私も行ったら教えてあげるけど、
美術館や博物館には遠慮せずにどんどん1人で行ってじっくりしっかり見て、ちゃんと自分に投資しなさいと励ましてもらい、

ずっしりした本を沢山頂いて帰った後は
何か今までと今では世界がガラッと変わってしまったかのように

色んな美しい作品を見ながら夢中になって鉛筆を握ってスケッチブックにデザインを沢山描き続けている。

日本国宝のお2人、
鹿児島寿蔵さんや志村ふくみさんの美しい草木染めには特に魅せられている。

自分の中に新しい力がどんどん流れ込んでくるし新しい血のようなものをとくとくと感じるほどに、世界が変わった。


逢ひ見ての後の心にくらぶれば
昔はものを思わざりけり
私の今の気持ちに近い歌だなぁと思う。


険しくも楽しい、美しき道を歩き続けたい。


スポンサーサイト




[2014/01/02 22:54] | ちょっとまじめに考えてみる。
|