ドール職人のドールライフと日常を綴る日々。

しばらく気管支炎を患っていて
まともに声も出ないこととなかなか下がらない熱に
悩まされていた。

この年になってもすぐ発熱して
不整脈も持ってる私みたいのなんかは
人生80年と言われてる現代でもそれを全うできるとは
到底思えないのだが、
最近無性にはるか昔になってしまった頃の事を
何かの拍子にふいによく思い出し、
なんだかぼんやりすることが多くなってきた。

あの頃は
バブル崩壊前の喧騒と駅のホームで読み散らかす新聞と
本とレポートにまみれた日々のなか
自分なりに本気でみっともなくも大きな恋をしていた。







年上の彼にとって私はまだ子供でしかなく
私もほんとに全く鈍くて 
良いがままに素直に話を聴いてたりした。

彼が話す無邪気にその時あこがれていたであろう女の人の
ことが言葉の節々に出てくるので

「どうやったら彼女のような大人の女性になれるんだろう」

と 本気で焦っていたのに。

でも 勇気と自信がなかった。

自信の中に女性性が芽生えていることと彼の事を
絶対君主のように子供を支配していた母親に
悟られたくなかったのもあるが
結果的には自分がまともな女性になれるという
自信も積極的になろうと努力もしなかったからであると思う。

若い時期なんて人生のうちで本当に短いってのに
なにそれでも臆病のままで大丈夫と勘違いしてるんだって、
昔の私に言えるんなら一発どついて言ってやりたい。

そんな中途半端な思いでも1年後
一生懸命追いかけていた彼は東京へ戻ってゆき、
私は手紙を送り続けたが、
しばらくしてその筆も途絶えてしまっていた。

今 彼のあこがれていた彼女は海外へ行ってしまい、
現在彼は自分の家庭を築いている。

多分彼は彼で、思い焦がれていても
手も足も出ないことを承知でも恋してたんだろうなと、
今になってわかる気がする。
だから 最初から私が入れる隙間なんてなかったのだ。

そう思うだけで 行き場のない想いだけが今でも
思い出すとポツンと置いてけぼりにしていた分
ちくちくとして、
それでもなぜもっとちゃんと伝えきれなかったのかと
少し、後悔したりする。

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どうして 何もわかってないただの子供のままでなんて、
納得しちゃったんだろう。
どうして 若さも力もまだ今よりはあった時代のうちに
思い切ってしまわなかったのだろう。

結婚して、子供ができて、
そんな生活のいろいろに焦がれる毎日を送って今みたいな
年になってからではもう 夢見る事さえできないことなのに。

そんなことを考えながら、
今になって稲垣潤一の「ロングバージョン」とか
大江千里君の「Bedside story」 とかの
当時聴いていた音楽を今更のようにリフレインしている。
今おばはんになってから
男女の恋の機微が分かったって遅いっつーのよ笑。


あのとき 君は大人でそして優しくて
バカだな 僕はそのまま愛を信じてた

いつまでも いつまでも
変わらない愛を 
         稲垣潤一 「ブルージーン・ピエロ」




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[2017/09/26 23:59] | ちょっとまじめに考えてみる。
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親がいなくなった今
私が親の人生や 時々に感じていたであろう思いを
知る術はなくなったので、
両親の人生は誠にミステリアスである。

もちろん生前語っていたことや
他の存命の親族からも聞く機会はあるのだけれど
人の人生は多角的なために
良い話をした人がいたかと思うと全く逆に
ものすごい勢いで批判する人もいたりする。
だから実際のところ、本当の事なんて誰にも解らないのかもしれない。


我が家はちょっと複雑な家庭環境だったので
最初 タイトルの
「ド根性ガエルの娘」をほんの好奇心で読んだとき
第一話目で吉沢氏が原稿すっぽかしてパチンコ屋で遊んでて、
迎えに来た大月さんにキレてゴミ箱を投げつけるシーンから
始まるんだが

「うあ、うちの母親そっくりのキレっぷりだ」

と 心臓がバクバクしてしまった。

本作品は大昔ジャンプで連載されていた
「ど根性ガエル」の吉沢やすみ氏の長女である
大月悠右子さんが描いた
一発屋漫画家の父親を持つ一家族の物語である。

家族の形の賛否はどうあれ
彼女は出来るだけ読者に誤解なく伝わるように
色々な人からの視線を交えながら描いている。

また 自分が両親から受けた数々の
筆舌に尽くしがたい仕打ちの数々や、
それに対する彼女の反応も
かなり正確に描かれていて、読むのがつらくなる時もある。

ていうか ど根性ガエルって
どこが面白いのかわかんない漫画だったんだけどな。
話の核が無いんだもの。

しかしながら父親・吉沢やすみ氏は
極端な内弁慶で、ギャンブル依存症で
本作を読んでても本当に酷い、
出て行って欲しいレベルの毒おやじなのだが
時にやさしくて、弱くて、
家族というものの形への執着に近い愛情が垣間見えるところも
描かれている。

娘とはいえ第三者が描くのには至難の業じゃなかろうか。
少なくとも私には無理。

よく こんなに逡巡を重ねたであろう苦労を経て
世の中に自己のカタルシスを放ったものだなと
敬意に似た感情を抱く。
漫画家のご主人が彼女を理解し
支えていらっしゃるんだろうなと
その部分を 一読者の私は安堵している。

お母さんがひとえにこのダメ男が好きだったから
この家族の一定のバランスは保たれいて

とは言ってもそのお母さんも心労は半端なく

誰にも自分の苦労を言えず、子供たちにも見せず
ギリギリのところで踏ん張っていたということを
大人になった作者の大月さんが
当時辛かったことをわかってあげられなくてごめんね と
伝えるシーンがある。

これが漫画で描かれていることに凄さというか、
驚きを禁じ得ないのである。

よくネームの段階でくじけなかったなぁ。
めちゃくちゃ風通しのいい商業ベースに
乗せられる作品によく仕上げたなぁ。

何が彼女をそこまで駆り立てるのか
最後、彼女は何をもって話をくくるのか全く見えないけれど

家族の人生のことは
みんなおそらく割と知らない。

知らないところで自分と接点があったところの
話をつないで物語にできる人というのは
ある意味非常にまれな存在で、
なかなか無い作品なのかもしれない。




[2017/09/14 16:53] | レビュー
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家族を送り出して
朝から全米オープン男子シングルスを観る。
気が付いたらお昼になってしまった。

いつも休みの前日は鼻息荒めで
せっかくの休みだからあれもしてこれもしてと考えるんだけれど
意外と、なんにもできてないなと感じる日のほうが多い。

がくっと寝こけて家事を片付け
長編小説やコミックを読んでたら子供が帰ってきて
夕飯の準備で
…もう本当に一日はあっという間に終わる。

待っててね私のお楽しみ!と 思いながら
今日もこんな時間になってしまった。

とりあえず今はキングダムを読んでいる。
数巻ごとに泣かされてるよ。
この作者はほんとにすごいなぁ。

この土日出勤もぼちぼちやるか。





[2017/09/01 17:11] | 日々雑感
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