ドール職人のドールライフと日常を綴る日々。

知らない土地へ行ったり見たりすると、
自分が何者であったのかがよくわかる。

まだ下の子が生まれたばかりのころに
生まれ故郷を離れて他県へ引っ越した4月。
急こう配のために自転車も使えず歩いていたら
急激に空が暗く、寒くなり 雪が降りだした。
それで地元の人はスニーカーに合羽姿だったのだ。
山の天気は変わりやすい。
私は なんてとこへ何も考えず来てしまったのだろう。
そう、今更ながら移動後に
慌てて寒々と家へ引き返したのを覚えている。

自分のそれまでの基準や考えでは通用しないから
新たに自分の経験値として一から学びなおすしかないのだ。
そういった意味で、
移転は自分がどんな土地、
人に囲まれて育ってきたのかが改めてよく見える。

ずっと平野部の、徒歩で駅でもバス停でも
医者へもどこへでも行ける場所で育った
自動車免許を持たない自分には
毎月の高額なバス代が苦痛だった。
山間部から職場まで2時間近く掛かると、
故郷にずっと帰りたかった。
(後に元夫の借金逃れのために移動した事実を知り、
説得の上で司法書士に債務整理を依頼する羽目になった。)

今、大阪に帰ってきて
地元の人たちとの友好的なコミュニティにも少しづつ
慣れて、
大阪人のストレートな人懐こさを改めて有難く思っている。

ずっと生まれ育った場所の利便性をこんなにも
有難く思ったことはないし、
今後も動こうとは思わないんだけど
今は何処に住んでいても災害の脅威は容赦ない。

ただ 郷土であれ 流転地であれ
住んできた当たり前の日常を共にしてきたものが
抗いようがない自然の力ですべて失われてしまうのは
非常につらいことだと思う。
そして 自分の故郷が荒れ狂う災害にさらされる姿を
見るのはこれもまた力をそがれることだろう。

関東へ転勤になった友人は無事が確認されたが
ものすごい冠水だったと言っていた。
日本の40を超える河川が氾濫したとは恐ろしい。

これから 
自分の生まれた土地を 移り住んでいた土地を
また一からそこにいながら自分の中に構築せざるを得ない
事態というのは、どれだけの辛抱と忍耐が要るだろうかと
思うと計り知れない。
もう 自分に出来るだけのことをするとしかいつも
言えないのが心苦しいところなのだけれど

一日でも早い復興と
被災された方々の平癒を心よりお祈り申し上げます。






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[2019/10/15 17:20] | 日々雑感
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